首や腰のヘルニアについて
- 2022.10.18
こんにちは リハビリ担当のO🙆♂️です。
今回は、首や腰のヘルニアについて簡単に書きたいと思います。
皆さんも一度は、耳にした事がある身近な疾患だと思い今回のテーマにしました。
首・腰のヘルニアでは、以下の症状がみられます。
頸椎椎間板ヘルニア 首の痛み 多くは片側の上肢のしびれ痛み
腰椎椎間板ヘルニア 腰の痛み 多くは片側の下肢のしびれ痛み
(首や腰に痛みがないケースもあります)
(両上肢のしびれ両下肢のしびれは、手術適応になる可能性が高いため注意が必要です)
飛び出したヘルニアが後方の神経を圧迫し続けると神経に炎症がおきて腫れてきます。
神経が腫れると、しびれより上肢(首のヘルニア時)や下肢(腰のヘルニア時)に痛みがでます。
治療法としては、以下の方法があります。
手術療法 ヘルニア除去
保存療法 多くのヘルニアは免疫細胞が働いて半年以内に自然消失していきます。(ヘルニアの型によっては、自然消失しにくい場合があるので注意が必要です。)
保存療法の場合ヘルニアが消失するまでの日常生活でのポジショニングが大事になります。
しびれや神経痛の症状が緩和する姿勢があれば、その姿勢をとることによって
神経の炎症・腫れが治まっていき症状の改善がみられます。
<首のポジショニング>
頸椎椎間板ヘルニアの場合は、首を後ろに倒すと上肢のしびれ痛みが強くなるケースが多く
首を後ろに倒さないよう指導します。夜間時は枕を高くすると症状の緩和が見られ事が多いです。
横向き寝られる方はしびれている方の上肢を上にして、寝ると症状が緩和される事が多いです。
日中はネックカラーよる首の固定で、神経の炎症・腫れが軽減され症状の緩和が期待できます。
<腰のポジショニング>
腰椎椎間板ヘルニアの場合は、ポジショニングが難しいです。
腰を前に曲げると、下肢のしびれ痛みの症状が強くなる(通常のヘルニア)方もいれば
腰を後ろに反ると、 下肢のしびれ痛みの症状が強くなる(外側よりのヘルニア)方もいます。
どちらで症状が強くなるか判断出来たら、その逆の姿勢をする事が大事になります。
横向きで寝る場合は、しびれている下肢を上にして、寝ると症状が緩和される事が多いです。
日中は腰痛ベルト等、腰の固定で神経の炎症・腫れの軽減を狙います。
<まとめ>
MRIでヘルニアを認めたとしても20~40%は、無症状と言われいます。
そのような時は、神経の炎症・腫れがおきていない状態と思われます。
上肢や下肢にしびれを感じてきたら、神経の炎症・腫れがひどくならないように
日常生活のポジショニングや首や腰に負担をかけない事が大事になります。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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