子供の肘が抜ける?
- 2024.07.22
リハビリ担当のOです。
今回は、2~5歳くらいに多い肘内障について書きたいと思います。
お子さんの手を引っ張ると、肘内障(一般に肘外側が抜けた状態と説明されたりします。)
になることがあります。
赤ちゃんで腕を引っ張らずに、寝返りで肘を体に巻き込んで、起こることも多い印象です。
よくある肘内障がおきるパターンとしては、
手のひらを下にすると、肘外側の関節に隙間ができます。
その状態で手を引っ張ると肘内障になるリスクが高まります。
逆に手のひらを完全に上にすると肘外側の関節の隙間が狭くなります。
その状態で手を引っ張ても、肘内障になるリスクは低くいです。
肘内障は自然に整復されて治ったり、病院でも数秒で整復されることがほとんどです。
しかし極まれに中々整復できないケースもあります。手術になった症例報告もあります。
実は肘内障を安易に考えるのは、とても怖いんです。
自然に治ったことを経験している親御さんは、難治性肘内障を知らないため
病院に連れて行かずに自然に治るまで待ってしまうケースもあります。
小学校入学するくらいまでは、手を勢いよく引っ張ると肘内障になるリスクが高いので
ご家族で情報を共有して予防して頂けたら嬉しいです