熱中症と経口補水液☀

  • 2022.04.17

院長の白石です。だんだんと暑くなってきましたね。過去に熱中症について取り上げたブログを一部編集して再掲載させて頂きます。

本日のお題の「熱中症」ですが、屋外だけではなく室内でもなる懸念があり注意が必要です。1度:めまい・立ち眩み・大量の発汗・筋肉痛など、2度:頭痛・嘔吐・倦怠感など、3度:中枢神経症状・肝腎機能障害・血液凝固異常など 通常1~2度あたりが多いと思います。1度の段階で適切に対応ができれば医療機関を受診しなくてすむことが多いでしょう。

ではどうすればいいのか?涼しいところで休んで、体表を冷やし、水分(塩分含む)をしっかり補給することです。そこで登場するのが経口補水液。ぱっと商品名が出るのが大塚製薬の「OS-1」です。大塚製薬は、生理食塩水などで有名で、当院でもお世話になっていますが、輸液関係は強いですね(別に大塚製薬の回し者😎ではございません)。その流れで、スポーツドリンクのポカリスエット1980年(大塚製薬HPに誕生秘話掲載あり)→OS-1 2001年発売と繋がります。

では、ポカリスエット(ポカリ)とOS-1ってどう違うのでしょうか。公表されている成分表を簡単にまとめました。

Na(mEq/L)KClカロリー(100mlあたり)
OS150205010kcal
ポカリ21516.525kcal

OS-1は塩分濃度が2倍の代わりにカロリー(甘さ)が半分になっています。OS-1を飲んだことがある方はわかると思いますが、正直しょっぱくてポカリスエットの方が美味しいです。普段はスポーツドリンクでいいですが、熱中症の時には、OS-1のような経口補水液の方が、塩分も摂れて相応しい。しかし残念ながら、OS-1は普通のスーパーやコンビニでは売ってません。あと、若干お高めな価格設定になっています。

外出先でコンビニしか近くにないし、さあ困ったぞ😫という貴方。ご安心下さい。ポカリスエットから簡単に「OS-1もどき」が作れてしまいます‼大塚製薬が公認はしておりませんので各自自己責任でお願いいたします。まずは500mlのポカリスエット1本と1L入る水筒(かピッチャー)を用意して下さい。水筒に500mlのポカリスエットを投入。さらに水500mlを投入し2倍希釈。この時点でカロリーはOS-1と同じ。最後に、個人差が大きいですが食塩2つまみ程度(食塩2.3g)投入して、シェイクして完成。簡単ですよね。これで塩分濃度もOS-1と同じくらいになります。

熱中症1度の段階では現場で対応ができますが、2度になったら嘔気もあり経口摂取が困難なことも。早めの医療機関の受診をお勧めします🩺。ここで私の失敗談ですが、グアムでドルフィンウォッチング🐬🐬🐬のクルーザー🛥に乗り炎天下の中クルージング、夕ご飯まではよかったのですが、夜中に熱中症で頭痛と嘔吐、撃沈😭🥴してよっぽど救急車を呼ぼうかと思いました。何とか持ちこたえましたが、翌日はホテルでダウン。家族からは大ひんしゅくだったことがあります。頭の中では熱中症に注意はしていたつもりですが、海外で調子に乗っていたのが悪かったと反省しています。皆さんも気を付けて下さいね。長くなりましたが本日はこの辺で。

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