注射の種類

  • 2021.12.06

院長の白石です。クリニックでは検査や治療の一つとして注射をするわけですが、注射には何種類かあります。吸収速度の順から 静脈注射>筋肉注射>皮下注射>皮内注射となります。皮内注射は治療では用いません。一般的に使用する針の太さもその順番です。静脈注射:22-23G 筋肉注射:23-25G 皮下注射:27Gでしょうか。「G」って何だ?と疑問に思われた方は以前のブログ「注射針」をご覧ください。

痛さも針の太さの順番か?と思ってしまいますが、意外と個人差があるのでそうとは限らないようです。静脈注射については、点滴でゆっくり入れることを含めれば、量的な制限は少ないのですが、筋肉注射・皮下注射については、筋肉注射5ml、皮下注射(皮下輸液法を除く)2ml程度でしょうか。インフルエンザの予防接種は0.5mlで皮下注射で行います。プラセンタの一つメルスモンは2mlを皮下注射しますが、人により皮下が膨れることもあります。予防接種4本分ですから。

注射する薬剤によって、投与方法が添付文書で決められています。以前のブログ「プラセンタ」に記載しましたが、メルスモンは皮下注射・ラエンネックは皮下注射と筋肉注射という感じです。自費注射になりますが、ビタミン剤は皮下・筋肉・静脈注射なんでもオッケーと、守備範囲が広いです。患者様のご希望に合わせて投与方法を変えています。

即効性を期待するなら静脈注射、じわじわ効果を期待するなら皮下注射、その間が筋肉注射。後者2つは量的制約ありと言ったところです。手技的には静脈注射が一番大変です。血管が出にくい患者様もいらっしゃるので、そこが腕の見せ所になります。正直ベテランの看護師さんや臨床検査技師の方は医者より上手だと思います。

ここ数日寒くなってきました。風邪をひかないように気を付けたいです。それでは本日はこの辺で失礼いたします。

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