注射針

  • 2021.11.29

院長の白石です。本日はかなりマニアックな話題です。勤務医時代は用意された注射針を使用していたので気付かなかったのですが、実際に開業して自分で発注をするようになると意外と知らないことも多く、注射針の世界も奥深いと発見しました。電車の車両記号「クハ」「モハ」的な感覚で読んで頂けたらと思います。

当院で採用している注射針が上記です。非常にカラフルですね。「針もと」と言われるプラスチック部分に色が付いています。注射針を製造しているメーカーはいくつかありますが、この色は業界統一だと思います。色が何を示しているか、それは針(針管)の太さです。針の外径をG(ゲージ)という単位で表します。

ピンク:18G(1.25±0.02mm),ミドリ:21G(0.81±0.02mm),クロ:22G,アオ:23G,オレンジ:25G,グレイ:27G

ゲージの数が大きくなる方が針は細くなります。

針の太さ以外の項目としては何があるでしょうか?

一つ目が長さです。長さはインチ(1inch≒25mm)で表します。長さにも規格があり、1/2インチ(13mm)~3/2インチ(38mm)まで6段階くらいに分かれています。

もう一つは針先の角度です。正直これは自分で発注するまで意識していませんでした。RB(regular bevel): 刃面の角度が12度、SB(short bevel): 刃面の角度が18度。どこに刺すかによって使い分けますが、全ての太さ・長さで両方の角度のものが製造されているわけではありません。

太さのG(ゲージ)まではご存じの方も多いと思いますが、ベベルはかなりマニアックな内容かなと思います。研修医の時もベベルまでは習った記憶がありません。

インフルエンザの予防接種も今週の金曜日・土曜日と残すところ2日間になりました。今週は月末でレセプトもありがんばろうと思います。明後日から、「師走」あっという間ですね。

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