ジェネリック医薬品
- 2021.09.22
院長の白石です。当院は院外処方のため処方箋を出すだけで、院内処方のクリニックのようにお薬の在庫管理は、一部の注射薬を除くと基本的に不要です。ジェネリック医薬品(後発品)は先発医薬品と同じ有効成分を含み価格が安いことから医療費削減にもつながるため、国が普及を後押ししています。健康保険組合でも保険証に「ジェネリック医薬品を希望します」といったシールを貼られている患者様も散見されます。知り合いの循環器の先生に、先発品ではないと効き目が悪いと先発品しか出さない先生もいらっしゃいましたが、消化器外科出身のこともあり、あまり気にせず後発品に変更可能な処方箋を発行しています。
ところが、 「小林化工」と「日医工」という大手2社が、 国が承認していない工程で医薬品を製造していたなどとして、 国や県から立ち入り調査や業務停止命令を受けました。業界的には大事件のようです。その余波が他の後発品製造メーカーにも及んで、出荷調整の嵐のようで、なかなか後発品の入手が困難な状況です。医薬品卸の方が出入りされており、「薬が無くて大変です。」と以前から教えてもらっていましたが、処方箋を出しても「薬がありません」との薬局からの疑義照会もないので、気楽に考えていました。先日、普通に報道でも言われ始めたのでこれは大変だなと思っています。お薬だけではなく、一部のワクチンの流通も少ないようです。やはり使いたいときに手に入らないのは治療する側にとっても非常に困ります。
まあ、文句を言っても無いものはしょうがないので手に入るもので何とかしなくてはいけませんね。それにしても、一部のジェネリック医薬品製造メーカーの不祥事の報道はありましたが、ジェネリック医薬品は「安かろう、悪かろう」ではないと信じたいです。ぜひ各メーカーには頑張ってもらいたいと思います。
秋も徐々に深まっていくことと思います。近所のスーパーで生栗を売っていたので、圧力鍋で14分茹でて、包丁で半分に切り、スプーンでほじって食べました。値段の割にはまずまずでした。因みに、圧力鍋で茹でる前に、栗に包丁等で小さな切れ目を入れないと、圧力鍋内で栗が爆発しますのでご注意下さい。
もともと木曜日が休診日なので関係はないですが、明日は秋分の日ですね。今日も一日がんばろうと思います。