便💩 part1(食事中の方はご遠慮下さい)

  • 2021.06.16

院長の白石です。ブログも毎日更新といっても、私に回ってくるのは4日に1回ですが、ネタがなく困ってしまいます。さて昨日は勉強会があり、便秘薬のお話でした。そこから強引に便💩について書こうと思います。幼稚園のお子様に便について話す機会がありますが、非常に盛り上がります。「う〇ち」という言葉だけで盛り上がれるのはある意味羨ましいですが😅、興味を持つことは重要です❗

皆さんは自分の便をトイレ🚽で流す前に毎日観察していますか?すぐに流して🌀しまう方は今度1週間程度排便の度に観察してみて下さい。色・形・臭いなど色々観察ポイントはあります。

〇便の色について  便は黄色~茶色をしていますが、どうして色がついているかご存じでしょうか🙄❓肝臓で作られる胆汁の成分ビリルビンが原因です。腸管に排出されたビリルビンが腸内細菌によりウロビリノゲンにさらにステルコビリンに変性しこれが便の色のもとになります。

1)白い~灰色の便:これは要注意です。灰白色の下痢であれば、感染性腸炎のこともありますが、下痢でもないのに灰白色の便は胆汁が腸管まで流れてこないことが原因で、胆道系の病気のため入院や手術が必要になることも。先天性胆道閉鎖症~胆管癌など様々な疾患がありますが、但し頻度は多くないと思います。2)黒色便:こちらの方が頻度は多いかもしれません。食べ物や、貧血の治療に使う鉄剤の影響で黒くなることもありますが、心配なのは消化管出血です。食道・胃・上行結腸までで出血があると血液の酸化が進み黒くなります(タール便)。また肛門に近い大腸からの出血では血液が便に混じる血便がでます。やはりこういう状況で特に心配なのは胃癌・大腸癌等の悪性疾患ですね😱。年齢にもよりますが、黒色便が出た場合、消化管の疾患を否定するために、消化管内視鏡をお勧めします。                               3)緑色便:食べ物の影響で緑色になることもありますが、腸内細菌が弱っていると、ビリルビンがウロビリノゲンに変化されずに残り、残ったビリルビンが酸化して緑色便になります。また、赤ちゃんの場合は、便中のビリルビンが腸管内の空気に触れて酸化したり、母乳の成分で促進された乳酸菌により緑色便が出る場合もあります。

昨日の勉強会の本題は便秘薬でした。便の性状(下痢・便秘)については長くなりますので次回にまわそうと思います。便の記事を書いていると、大学で研修をしていた際に、ラクツロース浣腸を頭から被ったことが思い出されます。いやー強烈でしたね。時間も時間だったので指導医の先生に今日はもう帰っていいと言われました。それでは本日はこの辺で。

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