インフルエンザの流行
- 2021.10.22
院長の白石です。昨冬はコロナとインフルエンザの同時流行(ツインデミック)になるのではと言われていましたが、結果的にインフルエンザは全くと言っていいほど流行りませんでした。コロナ対策としてマスク・手洗いやソーシャルディスタンス等が奏功したのではと言われていますが、詳細は不明なようです。今年も、コロナとインフルエンザのツインデミックが懸念されています。誰にも実際どうなるかは不明ですが、自分でできる対策をするのに越したことは無いでしょうか。
例年ですと11-12月くらいから溶連菌が流行りだして、溶連菌と交代する形で12-1月にインフルエンザが流行するイメージを個人的には持っています。東京都感染症情報センターで定点報告疾病集計表というものが公表されており、1週間遅れですが疾患毎の患者数を地図上で確認できます。それによると、インフルエンザはまだほとんど出ていませんが、溶連菌は若干出ています。やはり感染性胃腸炎の件数は多いですね。ひとくくりに感染性胃腸炎といっても原因は細菌からウイルスまで様々です。この統計では原因別にはなっていません。保険で原因ウイルスを検索するには、年齢などの制約もありほとんど原因不明です。もっとも原因が何であれ処方する薬は変わらないことが多いので、全件にする必要はないと思います。
さてツインデミックの話に戻ります。やはり予防接種と内服の治療薬は車輪の両輪だと思います。その点インフルエンザは、勿論流行らない方がいいですが、少し安心できます。問題はやはりコロナでしょうか、予防接種については3回目の追加接種の話題も出ていますが、如何せん内服薬がまだありません。当院でも治験に一部協力しておりました。製薬会社各社はしのぎを削って開発しているところですが、今冬中に発売されるのか気になるところです。これから来るハロウィンやクリスマス、お正月など人が集まる機会は多々ありますが、マスクオフになる日は暫く来ないのではと思っています。
当院でもインフルエンザの予防接種は行っていますが、入荷が不安定なため完全予約制で、予約枠については随時更新しています。ご迷惑をおかけしますが、宜しくお願い致します。