新型コロナ狂騒曲
- 2021.09.29
院長の白石です。9月も残すところあとわずかとなりました。明日は休診のため本日で今月の診療は終了です。新型コロナウイルスに出されていた緊急事態宣言も今月で解除になるそうです。
新規患者数は東京について言えば激減です。8月のオリンピック・パラリンピック期間はなんだったんだと思ってしまいます。ワクチン接種の効果かと思いましたが、報道によると専門家の意見では、ワクチンの効果だけでは説明がつかないとのことでした。一部の記事に記載があったのは、デルタ株が急速に拡大しましたが、拡大するスピードが速すぎて、ウイルスが複製の際に、遺伝子情報にミスが生じて、自然消滅したのではとの説明でした。そういう結論もあるのか、ではワクチンが足りないとか、ワクチンの副作用が、などは意味なかったの?と感じてしまいますが、ワクチンが有効であったのは確かなようです。元々、コロナウイルスについては遺伝子情報は1本鎖RNAのため、複製ではミスが生じやすい(変異しやすい)と思っていたのでなるほどと思いました。よくわからないけど減少したので、また今冬よくわからないけど増加して「第6波」も懸念されています。新規感染者数が減るのはいいことですが、ワクチンや新薬の開発のことを考えると、あまりに急速に減ると治験をするのは大変だなあと思います。今後のこともあるので製薬会社の方々にはがんばってもらいたいです。
さて、生物かどうかも議論のあるウイルスに、生死についても経済的にも人類は世界的に振り回されています。明らかに医学は進歩しています。先日のブログにも記載しましたが、結核は以前は治療薬もなく療養のみという時代もありました。コロナもそうですが、治療薬がなければ、人間のもつ免疫力に頼るほかありません。そもそもワクチンや治療薬で感染症を完全にコントロールしようという考え方が傲慢なのかもしれません。感染症対策として手洗い・マスク生活が巷にも浸透したと思います。個人的には医療従事者なのでマスク生活に抵抗はありませんが、日常生活でも気を付けようと思います。