こむら返り

  • 2021.09.07

院長の白石です。患者様に「朝起きた際に、足がつって」と相談されることがあります。そもそも「こむら返り」とは何でしょうか?腓腹筋に生じた筋痙攣を「こむら返り」と言いますが、全身の筋肉に生じる可能性があります。運動や疲労,高温多湿,妊娠,加齢,寒冷,就寝中の寝返りなどが誘因で発生します。誰にでもみられるありふれた現象ですが、基礎疾患や神経筋疾患が関連する場合もあるので注意が必要です。

予防法は、もし原因となる基礎疾患があればその治療を行います。しかしながら、基礎疾患がはっきりない場合が多いです。お薬の副作用が疑われれば、可能なら変更して様子を観ます。ビタミン(B群やE),ミネラル(Mg等)の摂取を心がけます。運動前の準備体操,運動中の電解質を含む水分補給(スポーツドリンクなど),運動後のストレッチやマッサージを行います。筋肉をあまり冷やさないようにします。冷房直撃は禁忌です。

治療方法ですが、「○○の一つの覚え」ではないですが、発作時には「芍薬甘草湯」を出しますが、この漢方はダラダラ長期間飲むのは避けた方がよいと思います。副作用でカリウムが下がったりすることがあるので。たいていこの漢方で様子を観ることが多いですが、場合によって筋弛緩薬や抗けいれん薬を処方することもあるようです。

お困りの際は、ご相談下さい。非常にまれではありますが、難治性の神経筋疾患の場合もあるようです。そのような場合は、適切な医療機関を紹介させて頂きます。

それにしても、すっかり秋ですね。秋と言えば・・・個人的には栗です。生栗を圧力なべで茹でて、包丁で半分に切り、スプーンでほじって食べています。圧力なべの茹で時間が重要で、いつも自分でやっています。子供の頃は祖母が栗むきで一つ一つ皮をむいてくれましたが、指を切りそうで自分ではできません。秋の行楽シーズンはまだコロナの影響がありそうで残念です。ではまた。

PAGE TOP