酸素缶
- 2021.08.27
院長の白石です。新型コロナウイルスの新規感染者数について東京都に関しては、頭打ちかなと思います。あとは新学期になって子供たちの間でどうなるか。重症者数については感染者数に遅れて増加してくるのでこれからまだ増える懸念があります。そんななか酸素缶が売れているようです。一部の転売ヤーによって通常の2-3倍の値段で取引されているサイトもあるとか。本来入院してもおかしくない中等症でも自宅待機になるご時世ですので、藁をもつかむ思いで購入されるのだとおもいます。しかしながら、酸素缶の内容量は5L程度らしいので、通常病院でのマスク酸素投与の1分程度しかもちません。
購入が無意味とまでは言えませんが、かなり効果は限定と言わざるを得ません。やはり入院しないと適切な酸素投与は難しいと思います。ここで報道にある「酸素ステーション」は気になるところです。容態悪化で自宅と病院の間の繋ぎらしいのですが、入院先が決まらず自宅に戻れない場合、酸素ステーションに数日間滞在するになるのでしょうか?入院との違いは、医師が常駐していますが、治療や投薬ができないそうです。そんなこんなで、日本も海外のような野戦病院の設置を求める声が上がっているようです。確かに海外の野戦病院設置の映像を報道で見ると、勢いがすごいなと感心してしまいました。
救急車を呼んでも入院先が見つからず、救急隊が帰っていく事象は、今まで無かったと思います。ワクチン接種が進めば、重症化は防げるとの見込みですが、やはり外来で処方できる治療薬の登場が待たれるところです。今年のインフルエンザ流行期にはコロナはどうなっているのでしょうか。不安は尽きませんが、日々できることをしていきたいと思います。