covid-19☠

  • 2021.07.27

報道で新型コロナウイルスの感染者数を毎日知るわけですが、大変なことになってきています😱。ワクチンとともに治療薬の開発も期待したいです。特に塩野義製薬の治験中の薬は内服薬らしいので、実用化すればインフルエンザのように通常の外来で処方💊できる日が来るかもしれません。塩野義製薬には抗生剤(注射)で病院勤務時代はお世話になりました。頑張ってもらいたいです😄。

新型コロナウイルスと言いますが、コロナウイルス自体は以前からあり、大学時代に使用していた医学書院の標準微生物学(第5版:1993年4月)にも記載がありました。但し、割かれているページは1ページ弱、約30年前はそれほど重要視されていなかったのでしょう🙄。蛍光ペン等ひいておらず、恐らく学生時代はこのページは読んでいなかったと思われます😓。

コロナウイルス:直径80-160nmの多形性の粒子で、エンベロープには西洋梨型のスパイクをもち、この形態が太陽のコロナを思わせるため名付けられたそうです。ゲノムは1本鎖RNAとなっています。当時の教科書には、臨床症状は普通感冒の型をとると記載があり、鼻汁・鼻閉・くしゃみ・咽頭痛が主で、その他に発熱・咳・頭痛・悪寒を伴うこともあるが、肺症状は報告されていないと書かれています。30年前はコロナウイルスはごく普通の風邪でそんな酷くならないと思われていたということです🤔。

ところが、21世紀に入るとどうも雲行きが怪しくなって来ました。2002年に中国でコウモリ由来と言われているSARS(重症急性呼吸器症候群)が、2012年に中東でヒトコブラクダ由来と言われるMERS(中東呼吸器症候群)が報告されます😨。

米国立衛生研究所(NIH)のAyal B. Gussow氏らは、ヒトに感染する7種類のコロナウイルスのうち、病原性が高いSARS-CoV、SARS-CoV-2、MERS-CoVと、病原性が低い他の4種類のコロナウイルスの遺伝子を比較する研究を行い、両者で異なるウイルスの遺伝子の特徴を突き止めたそうで、2020年に論文で発表されています。コロナウイルスRNAは、6種類のたんぱく質をコードしており、11領域のうち、4領域に塩基配列の挿入と欠失が見つかったそうです。たったそれだけの変化で病原性が大きく異なってしまうとは恐ろしや・恐ろしや😱。

今回の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に限って言えば、ほぼ無症状の方から、重症化して命を落とす方までと本当に症状に個人差があると思います。ものすごい流行化するのは、不顕性感染の方が多いからだと思います。どういう方が重症化するのか、基礎疾患の有無や・喫煙の有無などと言われていますが、もっと根本的な原因、例えば遺伝子レベルの違いなどあるのか、非常に知りたいところです。

長くなりましたが、本日はこの辺で。

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