医療小話

  • 2021.07.09

院長の白石です。先日何かの雑誌で手術着の色の話題が掲載されており、外科出身の私も「そうそう」と納得したので、ご存じの方も多いと思いますが、今回記載したいと思います。

1クールに1つは医療系ドラマがあるような気がします。それなりに視聴率が取れるということは、ちょっと知らない業界も覗いてみたいと思う視聴者心理でしょうか。今度ドラマを見る際に手術室で着る術衣の色を確認してみて下さい😄😄。頻度が多いのは緑>青といった感じでしょうか。これには理由があります。

暗赤色の血液を集中して見つめた後に視線を外すと、赤の補色である緑色の残像が残ってしまいます😱。これは「補色残像」という現象です。これを防ぐために、注視する色と補色関係にある色を周囲の色に多用しています。手術室の床や壁も緑系が多いです。あと、青・緑系は気持ちを落ち着かせる効果があると言われています。確かに、手術中にそれなりに出血すると、アドレナリンが出て、興奮状態になる先生もいらっしゃいました。全く表情一つ変えない先生もいらっしゃいます。こればかりは、性格にもよりますが、結果手術が無事終わればどちらでもいいのだと思います😅。

あと手術の話で言えば、今ではコロナもありほとんどの看護師さんがマスクをしていますが、一昔前は病棟や外来の医療従事者はマスクをしていない時代もありました。手術室の看護師さんはマスクに帽子(手術用)をしており表に出ているのは眼の周囲のみでした。研修医の時に、「オペ場の看護師は眼が命」と教えてくれたばっちりメイクされた看護師さんがいらっしゃいました。執刀医の先生にもよりますが、手術中は音楽が流れたり、手術後に看護師さん達と飲みに行く話をしたり、一般の方が想像しているより意外とフランクな感じのこともあります。かといってそれで手術にミスということもなかったのでご安心下さい😅。

昨日は、産業医研修会で九段下まで行ってきました。武道館の近くを通った際に、オリンピックのチケットブースと書かれたプレハブがありました。もう使用されることはないかもしれません😱。コロナウイルスはRNAウイルスですし、変異しやすいと思います。ある意味、正確に遺伝情報を複製できないからで、レベルが低いと言えばそうですが、逆に対策はし難く質が悪いと思います。

今日も天気はぱっとしないですね。ご来院お待ちしております。

PAGE TOP